陽だまり珈琲 - A Positive Falls Silent & Coffee -
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いとうせいこう著 『想像ラジオ』
- 2013/06/04 (Tue)
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ようやく読み終わりました。
『想像ラジオ』 です。
J-Waveにブックバーという番組があるのですが、そこで紹介されていて、
気になって気になって、やっぱり買ってしまったのがこの本です。
ラジオパーソナリティの杏さんも行っていましたが、
ヤバイ
です。
読んでいるうちに泣きそうになってしまいます。
このまま読んでいたら、涙が落っこちる、ヤバイ!
となって、そこでその日はおしまい。
翌日また読み出す。
と、そんな流れで、結構読破するまで時間がかかりました。
もともと、いこうせいこうさんの本は好きです。
『ノーライフキング』でググッと来て
『ワールドエンドガーデン』で、完璧にやられました。
そちらのブックレビューもいつかやってみたいですが、
まずは『想像ラジオ』から。
主人公はDJアーク。
本名の芥川からアークというあだ名になったそうです。
DJ、というように、彼はラジオのパーソナリティです。
ただ、このラジオが普通じゃなくて、
想像した人に聞こえるラジオ、なのです。
想像しないと聞こえない、ともいいますか。
想像するから、番組も好きなときに聴けるし、好きな回から聞きなおせる。
途中でかかる音楽も、自分の好きな曲に変えたり、
何度も繰り返して聞けたり・・・。
想ー像ーラジオー。
こんなジングルも途中で入ります。
もちろん、こんなラジオないですよね。
それもそのはず、DJアークは東北の震災で不幸に見舞われたのです。
妻と子供の安否がわからず、ラジオ放送を通じて、二人を探しています。
他にも被災された方が番組に出てきて、胸の内を吐露していきます。
この数々が涙物なんです。
DJアークの語り口が結構軽快なので、サッと流してしまえば流してしまえるのですが、
よくよく読み直し、考えてしまうと、
どんどん沈んでしまうような深くて悲しい話。
震災のことを、そして生き残った私たちのこれから生きていくうえでのことを
改めて考えさせられる一冊です。
アーク、というあだ名も、
実は箱舟、ですね。
死者の魂を箱舟に乗せて新天地へと運ぶ、アーク。
想ー像ーラジオー。
最近はビジネス書ばかりですが、
昔は物語り中心で本を読み捲くっていた時期がありました。
あの頃のワクワク、ドキドキしながらページをめくる感覚、
久しぶりに思い出しました。
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